去年から巡業生活が増え、ケータイの通話料金が右肩上がり。もともと電話で長話をする習慣はなく、料金プランも待ち受け中心のものにしていたんですが、出張中はフル充電したのが1日で電池切れになるほど使い倒しています。この数カ月の請求書を見て愕然。何とかしなければ。_| ̄|○
そこで、料金定額の《ウィルコム》を購入しました。月々2900円で同じ《ウイルコム》への通話とメールが使い放題というやつ。それ以外の通話料金もケータイよりは割安になっています(一般電話への通話で1分20円位)。さらに少しでもコストダウンを図るため、現在は、《ウィルコム伝道師》として周りの人間に勧めまくっているところ。 ところで、何でも自分でやらないと気がすまない人っていますよね。僕もどちらかというとそういうタイプですが…。でも、そういう人もどこかで誰かに助けられているのですよね。人にものを頼むのも一種の《技術》ではないかなと思っています。
《自分でやらないと気がすまない人》のタイプは、大きく2種類に分けられるのではないでしょうか。一つは他人に気を使ってしまうタイプで、《申し訳ない》という気持ちが先にたつ人。もう一つは基本的に他人を信用することができないタイプ。こういう人は自分の能力に自信を持っている人が多いようで、他人に任せるとイライラしてしまうのでしょうね。
ホスピスに入院しているTさんも、人に助けてもらうことを潔しとしない方です。《何でも自分でやってきた》方のようで、自分にも他人にも厳しい方です。次の誕生日までに免許の更新ができるようにと、リハビリも一生懸命行っています。でも、残念だけど、今までできていたことがだんだんできなくなってきています。ドクターからは「もう車の運転は無理」と言われています。そういう変化を受け入れるのがTさんにはなかなか難しいようです。
自分の身体や心を信頼できないと、人はどうしても疑心暗鬼になってしまうのかもしれませんね。2人部屋にいるTさんは、先週入院してきた新しいルームメートとの相性がいまひとつのようで、最近は病室よりラウンジで過ごす時間が長くなっています。今日は貴重品一式を袋に入れて持ってきて「これを身体に括り付けてくれ」と頼まれました。 最近、Tさんは携帯電話を買いました。ずっと一人で暮らしてきたTさんも、人恋しいのだと思います。でも、使い方がなかなか覚えられずイライラすることが多いようです。
今朝も思うように電話がつながらず癇癪を起こしていました。
「こんなこともできなくなっちゃった、あーあー」
「どうしました?」と声をかけます。
「これ…元に戻らなくなっちゃったんだけど」
どうやら電話の発信ボタンとiモードのボタンを間違えてしまったようです。
iモードを終了させてから僕はTさんに言いました。
「良かったら、僕がかけましょうか?」
ちょっと考えてからTさんは「じゃあお願いします」と電話機を僕に渡してくれました。
10人ほどが登録されている《電話帳》を呼び出します。
「こいつは…悪い奴だからダメ、こいつもダメ、こいつに連絡したいんだ、こいつだけは信用できる」という人の番号にかけます。
『おかけになった電話番号は現在使われておりません』というメッセージが流れました。
「番号が変わっているようですが…」
「そんなわけないけどな。この前はかかったんだから。あいつ逃げてるのか…」と苦々しい顔がTさんは言いました。
納得していない様子がありありだったので「もう一回やってみます」と言って操作を何度か行いました(まぁ結果は見えていましたが)。
10回ほど《おかけになってた電話番号は…》のメッセージをいっしょに聞いてから、「他の方にかけて教えてもらったらいかがですか?」と促しましたが、気が進まないご様子。
「また、後でかけてみますよ、ありがとう」と言って、とりあえずその場を去っていかれましたが、いかにもあきらめきれない表情です。
4時間活動して、帰り際、Tさんがラウンジの窓辺でつぶやいていました。
「こんなこともできなくなっちゃったよ、あーあー」
一心不乱に携帯電話を操作していました。



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- 2007/11/02(金) 19:16:16|
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